2014年2月4日火曜日

シャープのポケコン PC-1211

 高校に入ってもパソコンは高嶺の花で、ナイコン(自分のパソコンを持っていないことを当時こう言っていました)生活が続いていましたが、そんな中、シャープのPC-1211に出会いました。

 PC-1211は、1980年に発売された、BASIC言語が使えるポケコンです。ポケコンとは、ポケットコンピュータの略で、電卓にプログラミング機能を実装したものでした。当時、パソコンは十万円以上しましたが、このPC-1211は、定価が43000円でした。知人にシャープに勤めている人がいて、そのつてもあって、3万円台で買えるという話になり、これならなんとかなるぞ~ということで、バイトしてお金を貯めて、手に入れました。

 当時、ポケコンとしては、カシオのFX-502P(定価24800円)という機種がありましたが、キー操作を記憶するタイプのプログラミング方式でしたので、当時パソコンでも動いていたBASICが使えるという理由でPC-1211を選びました。

 PC-1211は、表示が液晶24桁×1行(もちろん英数字&半角記号のみ)、メモリーが1424ステップ(プログラムと変数用メモリー兼用)ということで、パソコンと比べるとかなり貧弱な仕様でした。しかし、夢のMYコンピュータということで、寝る間も惜しんで(ちょっと大げさ)プログラミングを楽しみました。

 PC-1211のBASICは、意外とちゃんとしたもので、IF文やFOR~NEXT文、GOSUB~RETUENなど、基本的なプログラミング技術を学ぶことができました。また、変数は、A~Zまでの26個でしたが、配列のような使い方(A~Zの変数をA(1)~A(26)という配列として使用できる)もできたので、このあたりもとても勉強になりました。

 高校の同級生がFX-502Pを持っていたので、授業中に競い合ってゲームプログラムなどを作っていました。(先生スイマセンでした。)

※PC-1211の写真(Wikipediaより)

※下の写真は、PC-1211の後継機のPC-1245です。(I/O誌の広告ページより)

2014年1月29日水曜日

学研の雑誌「学習コンピューター」

 子供の頃から本を読むのが好きで、中学生になった時、親に当時流行っていた中学生向けの月刊誌(「中一コース」か「中一時代」のどちらかですがよく覚えていません)を定期購読してもらいました。
 1年くらい購読したと思いますが、いまいち面白くなく、購読を止めることにしました。その時に、購読していた本屋さんから「何か別の本を購読しませんか」という話になり、なぜか学研の「学習コンピューター」を購読することになりました。これが私とパソコン(当時はマイコンと呼んでいました)との初めての出会いとなりました。

 雑誌の中身については、今となっては、さっぱり覚えていません(笑)。ネットで検索しても、この雑誌については、なかなかヒットしませんが、画像検索でみた表紙の記事などをみると、COBOLとかRPG(言語の方で、ゲームではない)とか情報処理技術者試験とかの結構専門的な記事が多いようで(本のタイトルが「学習~」なので当然ですが)、中学生の私には、チンプンカンプンの記事が多かったと思います。

 その中でも強烈な記憶として残っているのは、広告ページに載っていた黎明期のパソコン達です。
 コモドール社のPET-2001、日立のベーシックマスター(たぶんレベル1)、タンディラジオジャックのTRS-80とかだったと思います。
 特にPET-2001は、その近未来的なデザインにすごく憧れたのを覚えています。コンピューターというだけで、何ができるのか、どういう仕組みでどう使うのかとかは、よくわからないまま、とにかく、なんかすごいものなんだろうなぁという感じだけで憧れていたような気がしますが(笑)。
 日立のベーシックマスターについては、たしかオセロゲームのプログラムを動かしているのが写真で出ていたような気がします。ボードゲーム好きだった私は、欲しいなぁと思っていましたが、とても手が出る値段ではなく、遠い憧れとして眺めていたのでした。

(画像は、コモドール社のPET-2001。Wikipediaより。)